瑞浪市自然ふれあい館
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「竜吟の森」は、岐阜県瑞浪市の東部にあり、竜吟七滝を含む竜吟峡を中心とした緑豊かな里山です。 竜吟の滝がある不動川、上流の竜吟湖周辺の湿地、水晶山(標高約460m)からの眺めもすばらしく、ウォーキングコースとしても利用され、旧中山道大湫宿へ足をのばすこともできます。 「竜吟の森」は、東濃地方や瑞浪市の自然をより多くの人々に紹介するとともに、自然とのふれあいの場として活用していただき、自然保護に対する理解と協力を得ることを目的として整備されました。
最近では広い面積でスギ・ヒノキなどが植林されていることに加え、人々が自然に係わる機会が少なくなっています。 又、自然豊かな里山の面影は薄らぎ、昔懐かしい故郷の四季は失われつつもあります。
一方、高低差200Mの竜吟峡一帯には、広がる季節感豊かな落葉広葉樹をはじめ、シデコブシなど世界でも稀な植物が多く見られ 瑞浪市を代表する自然がのこされています。
このような自然は、最近多くの人々にとってその重要性が認識されてきています。そうした自然を保全していくことで 残すとともに、ふれあいの場・自然体験の場として機能しています。
観瀑詩文碑
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歌碑
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竜吟峡にある石仏群の大半は、釜戸町の中切という地区にあった当時無住の寺となっていた極楽寺より移されたものといわれ、「三十三所観音」とは観音信仰から発生した西国三十三所観音霊場のそれぞれの本尊三十三体を一カ所に祀ったものです。
簡単な経緯をお話しますと・・・、
・・・かつて宿村(釜戸町宿地区)城山の中腹に岩屋観音がありました。元禄8年(1695)の土岐順礼三十三所の五番札所にも選ばれており(六番は当時中切にあった天猷寺)、また「未だ細き月の夜田刈るかまど山 いわお寂しき秋の古寺」と詠まれてもいるところでした。
しかし時がたち、荒廃すると、宝暦9年(1759)に中切八幡の横(旧天猷寺跡、また釜戸地名発祥の地である「かまど形の岩」のある付近)に、岩屋山極楽寺の名で天猷寺の隠居寺として移築されました。
この極楽寺は、善光寺参り四十八所の41番札所となるほどのお寺でした。
(大阪よりの道中、数々の名だたる古寺、清涼寺、四天王寺、当麻寺、飛鳥寺、法隆寺、唐招提寺、西大寺、東大寺、知恩院、等々を経て、36番が岐阜県下の大垣、37、38、39番と名古屋など愛知県を通った40番目が多治見の古渓山永保寺でした。そして次の42番ははるか長野県の飯田の阿弥陀寺となっておりました。)
加えて、本尊は、釜戸の上平地区にあったものを移した丈六(じょうろく・1丈6尺=約5m)の阿弥陀仏像で大変立派なものであったそうです。
その後極楽寺は明治十年代まで続いて廃寺となってしまい、また丈六の阿弥陀様も大正8年(1919)に本堂とともに焼失したということです・・・。
現在竜吟峡におかれている三十三観音仏は、このようないわれをもつ極楽寺より明治45年(1912)に移されたものです。竜吟峡地内で現存が確認されている石仏は34体(02.10.3現在)ですが、そのうち三十三観音仏と思われるのは30体で、いくつかは当館東上の白狐稲荷神社の方にあります(年代的には天保2(1831)や嘉永6(1853)などの記録があります)。
他に不動明王像が一の滝他に3体、そして文殊菩薩像1体です。 文殊菩薩には、
「知恵の戸や 松の葉越しに たき見れば 毎○○た○ぬ 雪の釣峯」
天保4年(1833)の歌がついています。