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◆講座の詳細

竜吟の森・枯れ木を生かす寄せ植え

枯れ木を生かした寄せ植えを作ってみよう。

日時 平成17年12月21日(土) 午前9時30分〜午前11時30分
集合場所 瑞浪市自然ふれあい館
講師 足立市治郎先生(釜戸町在住)
内容 竜吟の森・枯れ木を再生させるミニ盆栽
対象 子ども〜一般(定員20名)
持ち物 なし
参加費 100円(事前の申込が必要です)
申込締切 平成18年4月7日(金) 申し込みは締め切りました。

参加者:大人19名(女性16名・男性3名)

材料は、ナラ類、杜松(ネズミサシ)などの切り株と、スギ、ヒノキ、ヒサカキ、ナンテンの幼木、ヤブコウジ、リュウノヒゲ、そして、ウラジロ、シシガシラ、ヒカゲノカズラ、マンネンスギ、トウゲシバなどのシダ類とコケ類です。

今回の講座は、50代以上(52〜72歳)の方々19名のご参加を得て、御年70歳になられた足立講師の精力的なご指導の下、日がな降り続く冬の雨もものともせず、無事とりおこなうことができました。
昨今の自然の素材を用いた「ネイチャークラフト」ブームや年末という時節柄もありますが、自分の住み暮らす身近に「自然」のものを置き、「自然」とふれあい、また「自然」を感じたい、・・・というニーズの広まりと人気が、参加者の熱心なお姿からも感じられました。

ここ竜吟の森においても、平日、日祭日を問わず、足しげく通われるウォーカー、ハイカーのみなさん、昔からここの山でシキビ(オハナノキ)を採られたり、また山菜やきのこを季節が巡るたびに探しに見えたりする方々がおられます。また、色々な自然の素材を求めて山に入られ、山盛りのつるや枝や花やを抱えて下りてみえる方々もいらっしゃいます。そして、ここはまた、現在では絶滅が危惧されていたり、稀少なものとなった植物などが自生してもおり、その保全に関心を持たれたり、場合によっては(ブームもありましたが)掘り取っていかれたりする方々もいらっしゃいます。

「自然」とのつきあい方は、ことほど多様で、「自然ふれあい館」としてはジレンマとともに悩みの尽きないところです。自然環境の保全の立場からは、まず「野のものは、そのまま野に」「とるのは写真だけ、のこすのは足あとだけ」の原則があります(足跡も実は問題になるのですが・・・)。また、山や森の産物を採ることについても、ついこの間まで日常生活や生業の一部となっていた里山との付き合いには、山や森を維持し存続させるために必要なルールがあったはずです。盗掘は論外かもしれませんが、それをどこかで手に入れて「自然」と触れ合っている方がいらっしゃることも問題です。

自然と人間の「ふれあい」は、簡単な線引きで解決できる問題ではないと考えますが、今回の講座が、それを考えるひとつにきっかけになることを願っております。
人間社会の善悪の問題とともに、(人間をも含めた)自然にとって最良のありかたはどの辺にあるのでしょうか?